pNouns DAO

pNouns DAOの歴史(その1):はじまりは「p」

はじめに

この記事は、pNouns⚡️のこれまでの歩みを紹介する記事の1回目です。

Nouns DAOのサブDAOとして日本国内で活動するpNouns⚡️がどのように活動してきたかを知るきっかけになれば幸いです。

 

pNouns⚡️は、日本国内でNounsを保有して活動するNouns DAOのサブDAOです。

昨年2023年10月にパジさんの声かけで立ち上がり、もうすぐ1年を迎えます。

立ち上げ当初から参加したメンバーの1人として、pNouns⚡️が歩んできた1年を私目線で振り返っていきたいと思います。

 

なお、この記事では私の別ブログの内容を転載している箇所があることをご了解ください。

【図解】Nouns DAOの仕組みと、サブDAO「pNouns⚡️ DAO」を詳しく解説この記事では、Nouns DAOの仕組みと、そのサブDAOであるpNouns⚡️ DAOについて詳しく解説します。Nouns DAOのオークション、提案、投票のメカニズムや、pNouns⚡️ DAOの活動、マルチシグウォレット、snapshot投票などの具体的な取り組みを図を交えて紹介。DAOの理解を深めるための参考資料として、Nounsの世界をより広く知ることができます。...

pNouns⚡️とは

pNouns⚡️は、みんなで国内最大のNounホルダーとなって、Nouns DAOのトレジャリーに貯まっている資金で日本を元気にすることを目的としています。

企画の原案者はhiroさん(@hirookokokok)で、パジさん(@paji_a)の呼びかけによって、2022年10月に初期メンバー(=pNounders)が結集しました。

 

そのpNouns⚡️は「本物のNFT」と「本物のDAO」で、社会の仕組みを根底から変える可能性を秘めた実験的プロジェクトとして立ち上げられました。

 

pNouns⚡️が唱える「本物のNFT」とは、フルオンチェーンNFTを指します。

(フロンチェーンNFT以外のNFTが本物ではないという意味ではありません。)

 

そして、「本物のDAO」はNoun DAOのように中央にコントラクト(プログラム)があり、オンチェーン上で構成されるDAOを意味します。

 

pNouns⚡️は、フルオンチェーンNFTである「pNounsNFT」の発行を足がかりにして、 世界でもっとも成功している純度の高い「本物のDAO」=Nouns DAOの一員になり、プールされている50億円(当時)のトレジャリー(みんなの資金)へ企画を提案する道筋を作るというビジョンを掲げて発足しました。

pNouns⚡️が「本物のDAO」として理想とするDAOは、ETH創設者であるVitalik氏が提唱する、中央にスマートコントラクトが存在するDAOです。

彼の考える「本物のDAO」は、自動化されたプロトコルやスマートコントラクトを中心に持ち、その周りを人々が取り巻く形をとっています。

pNouns⚡️はDAOの創設の際にこの理念を支持し、その精神を体現したいと考えています。

Vitalik氏が提唱するDAOはこちらのサイトで確認いただけます。

 

実際に、2023年12月にフルオンチェーンNFTである「pNounsNFT」をクラウドファンディング的に発行して完売、その収益でNoun553と556を落札することに成功しました。

👈Noun553、Noun556👉

発行した「pNounsNFT」は、あの中島聡さん(@snakajima)も開発に参加くださっています。

pNouns⚡️は、この2体のNounを保有することで本家Nouns DAOへ単独で提案を提出することができる国内唯一のDAOとなりました。

その後、Nouns DAOのサブDAOとして、Nouns DAOに企画を提案したり、投票に参加するなどの活動を活発に行っています。

Nouns DAPではトレジャリーの資金を使うための企画提案をするために、保有するNouns(NFT)の数が決められています。

その数は、発行されているNounsの0.25%より多い必要があるとコントラクトレベルで決められていて、pNouns⚡️が2体目を落札した当初、Nounsへの提案はこの2体で行えました。

その後、Nounsの発行が続き、800体を超えたところで提案に3体が必要になりました。

そして、2023年9月に起きたNounsのフォークによって、Nouns DAOに残るNounsの数が減少したことで、提案に必要なNounsの数は再び2体となっています。

提案に必要なNounsの計算の解説は、egueguさんのツイートが詳しいです。

はじまりは「p」

パジさんがpNouns⚡️の立ち上げをツイッターで初めて紹介した際の連ツイートがこちらです。

pNouns⚡️の始まりは、パジさんがツートで示したpNouns⚡️の頭文字である「p」がはじまりです。

pNouns⚡️の構想と実際

パジさんのツイートで示されたpNouns⚡️の構想と実際の実行内容をここでまとめてみたいと思います。

プロジェクトが進むに従って、軌道修正されているところはありますが、pNouns⚡️の最も重要なクラウドファンディング的にNFTを販売し、その売り上げ金でNounsのオークションに参加して落札、みんなでNounsホルダーになるという企画の趣旨は見事に達成されています。

 

企画当初と比較して実際に活動していく中で変更となった点をpNouns⚡️の軌跡として記録しました。

当初の企画と実際を比較して、pNouns⚡️を振り返る参考になればと思います。

 

pNouns⚡のメンバー募集

  • 実行メンバー9名を募集中
  • 中島聡さんもNFTの作成に参加
  • 特にクリエイターとプロジェクトマネジメント経験者を求めている

実際に集まった初期の実行メーンバーはpNouns⚡️のHPに「pNounders」として17人が掲載されています。

なお、「pNounders」の名称は、Nounsの10人の創設者「Nounders」にちなんだ名称です。

pNouns⚡️のHPはこちら。

 

中島聡さんもNFTの開発に参加いただき、アドバイスをいただいています。

フルオンチェーンの「pNounsNFT」に描かれている文字はNounsのページでも使用されるフォントをフルオンチェーンで再現したものになります。

 

国内最大のNounsホルダーになる

  • 本家NounsのNFTの価格は約60〜70ETH
  • 国内最大のホルダーになるためには3体分の計210ETHが必要
  • 210ETHを3回に分けて集める計画

pNouns⚡️がNonusのオークションに参加する際、NFTの市況の変化から落札価格は約30ETHに下落していました。

実施の落札額は、Noun553が35.9ETH、Noun556が31.85ETHとなっています。

2体のNounsを落札した時点で、Nouns DAOへの企画の提案条件を満たしたことから、3体目のNounsを入手するための資金集めよりも、サブDAOとしての企画の立案に力を入れることになりました。

 

dシリーズからpNouns⚡️へ

  • 『dNounsNFT第2弾』の売上を実行メンバーに按分
  • ジェネラティブNFTを発行予定
  • 金銭的インセンティブはなし

『dNounsNFT第2弾』は、パジさんが2022年にAIを用いて作成発行していたジェネラティブNFT「dシリーズ」の一つ「dNounsNFT」の第二弾。

当初はその売上が実行メンバーに按分される予定でしたが、実際にはpNouns⚡️の運用資金として使用することを結集直後に実行メンバーみんなで合意しました。

従って、実行メンバーは金銭的インセンティブなしでその後の活動を行っています。

 

「dシリーズ」については、hiroさんのNoteが参考になります。

 

pNouns⚡️が発行したジェネラティブNFT=「pNounsNFT」は実際には2,100体を発行し、完売しました。

なお、運営保有分から「pNounsNFT」5体が各メンバーに配られています。

 

本家Nounsの高額な参加費用のギャップを「pNounsNFT」で埋める

  • 発行する「pNounsNFT」を通して、ホルダーが本家Nounsのトレジャリー・ウォレットに影響を及ぼす
  • 「pNounsNFT」を通して、ホルダーが本家Nounsの投票に影響を及ぼす

pNouns⚡️の発足当初、発行する 「pNounsNFT」を具体的にどのように扱うかは明確ではなかったように思います。

プレジェクトが進むにつれて、pNouns⚡️の参加券、そしてpNouns⚡️の意思決定を行う際の投票権として機能することになりました。

今では、Discordへのアクセス、およびpNouns⚡️の意思決定を行うsnapshotの投票に必要なNFTとなっています。

最後に

現在のpNouns⚡️が活動しているDiscordは、pNouns⚡️が始まるまでパジさんがAIジェネラティブのNFT「dシリーズ」で活動していたDiscordでした。

今振り返れば、当時、dシリーズに集まった人たちは、NFTやAIという、いわば最先端の分野に造詣が深い人たちばかり。

パジさんに惹かれて、NFTを活用するプロジェクト「pNouns⚡️」に本気で参加する人たちが集まる場が形成されいたのだと思います。

後から思えば、パジさん(=守護神)がpNouns⚡️の立ち上げメンバーを集めるためのNFTシリーズが「dシリーズ」だったのだと勝手に思ったりしています。

pNouns⚡️の「p」は、dシリーズはの「d」がひっくりかえって「p」になったという説も。

pNouns⚡️のDiscordにおいて、パジさんはほとんど発言をなさらないことをメンバーが認識しています。ただ、メンバーの問いかけや、要所において、すぐに的確なアドバイスをいただける存在です。Discordの隅々まで目を通していながらも、滅多に発言されず、メンバーそれぞれが活動しやすい環境を作られていると感じています。いつも後ろで見守っていただいている。そんな存在をいつからかメンバーは「守護神」と呼ぶようになりました。

 

最後に、個人的なpNouns⚡️への関わりについて少し触れておきたいと思います。

パジさんのpNounsメンバーの募集を聞いて、直接DMして参加の意思を表明しました。

そして、スキルの内容をお伝えしたところご了解を得た次第です。

 

実は、pNouns⚡️の立ち上げからすぐに一旦、脱退のご連絡もしています。

脱退の理由は、プロジェクトの進行があまりにも早く、優れたメンバーの方ばかりであること、あとは個人的な環境においてプロジェクトについていく時間を取れないといった理由からでした。

一旦、脱退の意思を表明したところ、しばらくしてメンバーの方から引き留めのお声がけをいただき、悩んだ末に復帰した次第です。

引き留めていただいたメンバーの方々には本当に感謝しています。

あのまま脱退していたら、この約1年の貴重な経験がなかったことになります。

私にとっては、かけがえのない1年になっていることを思うと感謝しかありません。

 

そして、「pNounsNFT」の発行までは色んな意味において裏方で動いていたように思います。

表に出ない話とは別に、今もpNouns⚡️の仕組みとして動いているマルチシグウォレット、ENS、NNS、snapshotの設定を行いました。

時には、「pNounsNFT」の事務作業として、NFT100枚を一気にマルチシグウォレットから動かすという、個人ではやったことないようなハラハラ、ドキドキする作業を行ったことは今では良い思い出です。

深夜までPCの前に向かい続けて寝不足なった日は少なくないです。

 

次の記事から、pNouns⚡️が歩んできた1年を私目線でトピックごとに振り返っていきたいと思います。

お付き合いいただけると嬉しいです。

パジさんのpNouns⚡️の初めてのツートと同じ日の記念すべきVoicy放送はこちら。

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pNouns⚡️のHPはこちら