pNouns DAO

pNounsの歴史(その3):「pNounsNFT」はpNounsの努力と成果が刻まれたフルオンチェーンNFT

はじめに

この記事では、pNounsが発行した「pNounsNFT」についてまとめました。

pNounsがNounsのオークションで2体のNounsを落札する足掛かりとなった「pNounsNFT」の開発と発行に向けてpNounsの初期メンバーが取り組んだ内容を記録しました。

「pNounsNFT」にはpNounsの初期メンバーが一丸となって取り組んだ努力とその成果が刻まれています。

この記事がpNounsの理解を深めるきっかけになればと思います。

pNounsNFTの仕様概要

pNounsNFTは、元マイクロソフトの中島聡さんが中心となり、eibaさんがリーダーを務める開発チームが取り組んだフルオンチェーンNFTです。

NFTの特性を最大限に活かし、pNounsが理想とするNounsと同じフルオンチェーンNFTとして開発されました。

特徴としては、開発の過程で中島さんが考案した「オンチェーン・フォント」と、Nounsの「オンチェーンのドット絵」と組み合わせたデザインになっています。

「オンチェーン・フォント」は、Nounsのホームページで使用されているフォントをブロックチェーンに刻むことで、他のプロジェクトでも利用可能なフォント・ライブラリとして機能します。

 

「オンチェーン・フォント」とNounsの「オンチェーンのドット絵」を組み合わせることで、pNounsNFTのフルオンチェーン・ジェネラティブの世界が従来のフルオンチェーン NFTよりもリッチに表現できるようになりました。

 

なお、現在のpNounsNFTは、pNounsの参加券、そしてpNounsの意思決定を行う際の投票権(snapshotの投票権)として機能しています。

pNounsNFTのミント当日は崖っぷち

pNounsNFTのミント当日は崖っぷプロジェクトらしくトラブルが続きました。

まず、ツイッターのスペースがトラブルで停止し、朝からミントに向けた実況をどうやって実施するかで混乱しました。

結果として、Udon1GOさんとパジさんのVoicy生放送を活用することで、この問題を乗り越えることになりました。

 

そして、無事にミントが開始されると次のトラブルが発生。

ALが付与されたアドレスでミントできないというトラブルが起き、ミントは一時停止されました。

原因は、アドレスの大文字と小文字の認識によるもので、問題が解決され22時10分に再開。

その後すぐに完売となりました。

pNounsNFTの履歴

ここではpNounsの初期メンバーがpNounsNFTを作り上げたその履歴を記録しました。

Discord内での議論とは別に、12月16日の販売日=ミント日に向けて、ヒロさん、NFT王子、ナカピーさんはじめとする多くの方がツイッターのスペースを行いpNounsプロジェクトの広報に努めました。

NFTの業界でも、Nounsとは何か、pNounsが行おうとしている計画は何かを知る人が少なかったのが現状で、丁寧にコツコツと周知を広めていきました。

少しずつ、確実にpNounsへの理解と周知が広がっていく役割を果たのが連日行われたAMAスペースでした。

そのスケジュールを振り返るとびっしりつ詰まっていることがわかります。

 

以下はpNounsNFTについてDiscord内の主な動きを列挙しました。

11/7
「❤️1,000いいねチャンレンジ」で1,000いいねを達成。

この日のパジさんのツイートでpNounsNFTの販売目的と仕組みがわかりやすく示されています。

紹介されている内容は、この日までにpNounsメンバーが構想を練った内容が反映されています。

 

3体のNounsを購入するためにpNounsNFTを2,000体×0.05ETHで販売。

 

もし100ETHが集まらなければガス代を除いて全額返金しする仕組みを採用。

 

集まったお金はマルチシグウォレットで共同管理し、ハッキングから守る仕組みを採用。

 

pNounsNFTを足がかりにして、pNouns DAOとしての仕組みを構築する。

 

pNounsNFTの仕掛けとして、Nounsのオークションの落札前後で画像が変わる仕組みを採用。

11/11
中島さんがプロトタイプの紹介を行い、プロジェクトの進行状況を共有。
画像はリビール前後に変化する仕様で、使われる文字、中のNounsキャラクターもフルオンチェーンで描く仕様。

 

11/15
Chanohaさんがデザインの全体ストーリーをアップデートし、pNounsNFTのビジョンをさらに明確に。
リビール前、リビール後、投票可決後、資金集め失敗の各ステージの画像変更を想定。

 

11/19
pNounsNFTの公式HP(のちのミントサイト)のURLが「pnouns.wtf」として確定。HPのフォントは本家Nounsの「Londrina Solid」を使用。

 

11/22
守護神(パジさん)からのフィードバックを受けて、ALの枚数を増やす方向性が検討。

11/23
eibaさんから、pNounsNFTのコントラクト仕様の詳細がアナウンスされる。

概要

■全般

最大2,100枚の発行が可能。
1枚の価格は0.05ETH。
1アドレスでのミント上限は100枚。
画像はリビール前後で変更可能。

■コンストラクタ(初期処理)

トレジャリーアドレスに100枚をミント。

■プレセール1

AL登録者のみがミント可能。
ミント数は5枚単位で最大100枚。
受け取ったETHはトレジャリーウォレットに即送金。

■プレセール2

AL登録者のみがミント可能(プレセール1と同じ対象者)。
ミント数は1枚単位で最大100枚。
受け取ったETHはトレジャリーウォレットに即送金。

■パブリックセール

誰でもミントが可能。
ミント数は1枚単位で最大100枚。
受け取ったETHはトレジャリーウォレットに即送金。

■その他

OpenseaのOperatorFilter(ロイヤリティ関連)を実装。
詐欺対策として、信用できないマーケットプレイスからのトランスファーを拒否。
中島さん提案のERC721P2Pを実装し、将来の独自マーケットプレイスを考慮。

 

11/24
Udon1GOさんがミント実況をメタバミュージアムで実施を提案し、ツイッタースペースと同時開催が決定。

11/26
pNounsがフルオンチェーンを「本物のNFT」と謳うことに対して、「偽物のNFTはなんですか?」という質問が投げかけら得るようになる。フルオンチェーンNFTの真の価値とその定義について説明。「偽物のNFT」が何かという意図で使用しているわけではないことをアピール。

pNounsではフルオンチェーンNFTのことを『本物のNFT』という『言葉』で定義しています。

pNounsでフルオンチェーンではないもの=偽物という考えはありません。

12/1
pNounsNFTのAL募集に関するパジさんのツイートで発信。

12/2
AL配布の翌日、経過報告が行われ、ツイートに1,000いいねが付く。

12/9
Nouns535の価格が22.66ETHとなり、pNounsNFTの資金集め(100ETH)で3個のNounsを購入できるかもしれないという期待が膨らむ。

 

12/11
パジさんのpNounsに関するVoicyが配信される。


12/13
メタバミュージアムのチケット申し込みの案内とALの発表が行われました。


12/15
eibaさんがpNounsNFTのスマートコントラクトをデプロイ。
ミント前夜祭が開催。

12/16
pNounsNFTのミント当日。

 

再開後のVoicyは残念がら録音はされていませんでした。

最後に

この記事では、pNounsが発行したpNounsNFTのミント日までの動きをまとめました。

pNounsNFTにはpNounsの初期メンバーが一丸となって取り組んだ努力とその成果が刻まれています。

そのNFTが未来永劫に保存されるということに改めてブロックチェーン、NFTの技術の素晴らしさを感じる次第です。

pNounsNFTがpNounsメンバーの絆として存在し続けることを嬉しく思います。

 

上で示したようにpNounsNFTはステージによってその絵柄が変化します。

現在の絵柄になるには、オークションでNounsを落札するという大きなミッションがありました。

次の記事では、pNounsがNounsのオークションに参加した内容を書き留めたいと思います。

 

この記事がpNounsの理解を深めるきっかけになれば幸いです。

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