Nouns DAO

【図解】Nouns DAOの仕組みと、サブDAO「pNouns⚡️ DAO」を詳しく解説

 

はじめに

この記事では、Nonus DAOの仕組みと、そのサブDAOとして活動しているpNouns⚡️ DAOを図を交えて紹介します。

pNouns⚡️は私も所属して活動しているNouns DAOのサブDAOです。

成功したDAOの1つであるNouns DAOとそのサブDAOを知ることで、これから社会に浸透していくであろうDAO=自律分散型組織を理解するための参考になればと思います。

 

なお、この記事は旧ブログから移行した内容を含みます。

Nouns DAOのオークション

Nouns DAOは、みんなの共通のお財布を使って、カワイイ四角の形をしたメガネ「Noggoles(ノグルズ)」⌐◨-◨を広げる活動行う世界規模のDAO=自律分散型組織です。

Noggles(ノグルズ)はこんなカワイイ形で表現されています。

Nouns DAOの仕組みは、中央には人が存在せず、スマートコントラクトが中心となり、その周りに人が集まる自律分散型組織。

Nouns DAOの資金源となっているNoun(=NFT)は1日1体、イーサリアム上のコントラクトから自動生成され、オークション形式で落札されています。

Nounは、四角いメガネをかけたドット絵のロボットで、最近では毎日約30ETH(750万円)で落札される高額なNFTです。

Nouns DAOのオークションの仕組みをまとめたのがこの図です。

オークションは、イーサリアムチェーン上で行われており、入札はETH(暗号資産)で行われます。

落札者はNounホルダーとしてNouns DAOの一員となり、売上金は自動でみんなのお財布(トレジャリーウォレット)に入ります。

ちなみに、NounsはCC0で、誰でもNounsのキャラを使ったアイテムをつくることができます。

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Nouns DAOの提案と投票

Nouns DAOの誕生から2年以上が経ち、落札時のETHは自動でNouns DAOのみんなのお財布(トレジャリーウォレットに送られ、現在、約29,000ETH(70億円相当)がプールされています。

みんなのお財布(トレジャリーウォレット)に貯まったお金(ETH)の使い道は、Nounホルダーの決議に委ねられており、提案→投票→資金提供という流れがブロックチェーン上で行われています。

企画の提案、投票、資金提供を示したのがこの図になります。

実際の提案と投票の結果は、こちらのサイトで確認できます。

Nonus DAOの提案と投票のページ

Nouns DAOのProp House

Nouns DAOのみんなのお財布(トレジャリーウォレット)から資金提供を受けるには、上で紹介した、本家Nouns DAOに提案すること以外に、Nouns DAOから資金提供されてるProp Houseでも可能です。

本家Nouns DAOへの提案には、2体のNounが必要で、投票者もNounホルダーとなっていますが、Prop Houseは誰でも提案を提出でき、選出されると資金を得ることができる仕組みになっています。

なお、本家Nouns DAOへの提案による資金調達は、10ETH以上の企画になり、それ以下の企画はProp Houseに提出することになります。

Prop Houseの仕組みをまとめたのが、こちらの図になります。

Prop Hounse内に複数のコミュニティハウスがあり、コミュニティハウスごとに投票権(NFT)が設定されています。

得票上位の提案には資金が提供されるオフチェーン提案&投票(ガス代フリー)になっています。

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Nouns DAOのサブDAO

続いて、サブDAOについての説明に移ります。

Nouns DAOにはその周りに子供のような組織としてサブDAOが存在します。

多くのサブDAOが存在し、大きいものだとLil Nouns、日本であれば、pNouns⚡️ DAOやNouns DAO Japanが存在します。

サブDOAはLil NounsやpNouns⚡️ DAOのようにNounを持っていNounsへの影響力を行使するDAOや、Nounは持っていないけど、Prop Housへの企画提案・資金調達を経て活動を行ったりするDAOなど、がNounsの理念に賛同するDAOが様々な形で活動しています。

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Noun DAOのサブDAOとしてのpNouns⚡️ DAO

pNouns⚡️ DAOは、Nouns DAOのみんなのお財布を使って、日本を元気にしようという考えのもとに集まった有志が始めたDAOです。

pNouns⚡️ DAOの活動は、2022年10月から始まり、現在に至ります。

企画の原案者はhiroさん(@hirookokokok)で、パジさん(@paji_a)の呼びかけによって、昨年の10月にメンバーが集結。

昨年12月にフルオンチェーンNFTである「pNounsNFT」をクラウドファンディング的に発行して、その収益を使ってークションででNoun553と556を落札することに成功しました。

発行した「pNounsNFT」は、中島聡さん(@snakajima)も開発に加わっていただいています。

pNouns⚡️ DAOは、保有するNoun2体で本家Nouns DAOへ単独で提案を提出することができる国内DAOとなっています。

pNouns⚡️ DAOのマルチシグウォレット

pNouns⚡️ DAOが結成されてから、DAOとして取り組んだ1つにマルチシグウォレットがあります。

マルチシグウォレットは、みんなでNFTや暗号資産を管理するウォレットとして広く用いられ、複数のウォレットアドレスで管理できるウォレットです。

pNouns⚡️ DAOは保有する2体のNouns(NFT)をマルチシグウォレットで管理し、Nounsオークションへの入札や、Nouns DAOへの投票と提案もマルチシグウォレットで実施してきました。

また、ENS(pnounsdao.eth)やNNS(pnoun.⌐◨-◨)の設定のなされています。

マルチシグウォレットの操作は、登録されているオーナーアドレス(個人のウォレットアドレス)をマルチシグウォレットに接続して行います。

マルチシグウォレットを動うごかすためには、あらかじめ設定された必要な数のオーナーアドレスの承認が必要になります。

pNouns⚡️ DAOのマルチシグウォレットは、20のオーナーアドレスが登録されていて、11のオーナーアドレスの承認が必要になっています。

オークションへの入札、Noun DAOへの投票や提案は全て11の承認が必要となります。

マルチシグウォレットのメリットは、複数のウォレットアドレス(=オーナーアドレス)の承認を設定でき、高いセキュリティを担保し、資産の盗難を防げることです。

デメリットは、複数のウォレットアドレスの承認が必要となるので、ウォレットの動きが遅くなることになります。

pNouns⚡️ DAOのsnapshot投票

次にpNouns⚡️がDOAとして取り組んだのが、意思決定するための投票システムです。

pNouns⚡️ DAOが取り入れている投票システムは、「snapshot」になります。

「snapshot」を使うと、投票所=「スペース」を作成し、特定のNFTやガバナンストークンホルダーによる投票システムを簡単に構築できます。

「snapshot」は、オープンソースで開発され、AAVEやUniswapなど多くの有名なプロジェクトが利用する投票システムです。

提案や投票は、分散型フォイルシステム(IPFS)で管理され、ガス代はかかりません。

スケジュール管理、提案者の制限も可能となっています。

pNouns⚡️ DAOの「snapshot」はこちら。

投票結果は誰でも確認できます。

https://snapshot.org/#/pnounsdao.eth

なお、将来的にはpNouns⚡️も本家Nouns DAOと同じオンチェーン投票システムの構築を目指しています。

pNouns⚡️のサブDAO活動

上記のマルチシグウォレットとsnapshotを使って、pNouns⚡️ DAOはNouns DAOのサブDAOとして活動を行っています。

DOA活動の1つが、Nouns DAOに提案されている企画への投票行為です。

pNouns⚡️ DAOでは、Nouns DAOに提案されている企画の1つ1つに対して、snapshotによって投票を行い、pNouns⚡️ DAOとしての意思を決定しています。

snapshotの結果は、マルチシグウォレットに保有しているNoun(=投票権)を用いてNouns DAOに投票を行っています。

一方、pNouns⚡️ DAO内で立案された「企画」は、snapshotによって採決され、可決された「企画」はマルチシグウォレットによってNouns DAOへの「提案」として起案します。

pNouns⚡️ DAO内で立案された企画「Noggles Jack Tokyo」は、Nouns DAOへ「Proposal 228」として提出され、可決されました。

そして、提案した企画の資金10ETHが提供され、実際に2023年5月にリアルイベントの実行に至りました。

Proposal 228の企画内容はこちら

👉https://nouns.wtf/vote/228

 

一方、pNouns⚡️が提出した2つ目の企画「Nouns Mirai Japan」はNouns DAOでの投票の結果、否決されています。

このように、pNouns⚡️は、Nouns DAOのサブDAOとして活発に活動しています。

最後に

この記事では、Nonus DAOの仕組みと、そのサブDAOとして活動しているpNouns⚡️ DAOを図を交えて紹介しました。

Nouns DAOとそのサブDAOを知ることで、これから社会に浸透していくであろうDAO=自律分散型組織を理解するための参考になればと思います。

pNouns⚡️ DAOはNouns DAOのトレジャリーに貯まっている資金で日本を元気にすることを目的としています。

DAOやNounsに関心がある方はぜひpNouns⚡️ DAOにお越しください。

pNounsNFTを持っていれば、誰でも参加できますよ。

 

参加方法

  1. pNounsNFTを入手(OpenSeaのサイト
  2. pNouns⚡️ DAOのDiscordに参加 

 

🔰Nounsの用語解説🔰Nouns DAOの基本用語を網羅的に解説。DAO、Noun、Nounders、Treasuryなどの主要な用語の意味や読み方を明確に説明。Nouns DAOの理解を深めるための用語集として、初心者から上級者まで役立つ情報を提供。...