Nouns DAO

Nouns DAOの支援で立ち上げられた「Prop House」を解説

はじめに

Nouns DAOから資金が提供されて作られた「Prop House」についてまとめました。

「Prop House」を利用すると、Nounsに関わるコミュニティからDAO活動を行うための資金を獲得することができますよ。

はじめに「Prop House」を簡単に説明するとこんな感じです。

  • 誰でも参加でき、提案によって資金調達が可能
  • Prop Hounse内に複数のコミュニティハウスがある
  • コミュニティハウスの資金調達ラウンドで提案を受け付けている
  • コミュニティハウスごとに投票権(NFT)がある
  • 得票上位の提案に資金が提供される
  • 資金は各コミュニティから提供される
  • オフチェーン提案 & 投票(ガス代フリー)

以下に「Prop House」について、詳しく説明していきますね。

DAO活動に必要な資金獲得の参考になればと思います。

Prop Houseとは

Prop HouseはNouns DAOの支援で公共インフラとして立ち上げられ、各コミュニティがビルダー(=提案者)のアイデアに資金を提供する場として活用されています。

Prop Houseの仕組み

Prop House内の『コミュニティハウス』では「資金調達ラウンド」が開催され、ビルダーのアイデアに各コミュニティ独自のNFTホルダーが投票し、票数が上位の提案に資金が提供されます。

例えば、Nounsは「Noun」、Lil Nounsは「Lil Noun」、BASEは「the Base Day One NFT」、Thank APEは「$APE」のようにコミュニティのNFTあるいはトークンが投票権になっています。

資金調達ラウンド

資金調達ラウンドは、主催するコミュニティのエコシステム(環境、システム、プラットフォーム)を構築することを目的として、テーマが自由なオープンな資金調達ラウンドと、特定のテーマを設ける要求付き資金調達ラウンドの2つのタイプがあります。

例えば、Nounsのコミュニティハウスでは、Open Raound 21まで実施されています。

資金調達ラウンドの期間

資金調達ラウンドの期間は、コミュニティハウスによって決定され、一般的には提案期間が7日間、投票期間が5日間です。

提案と投票について

提案はイーサリアムのアドレスを持っている人なら誰でも提出でき、提案や投票はガスレス(オフチェーン)で行われます。

提案はコミュニティの目標を推進する内容が期待されていて、投票は各コミュニティハウスのトークン(NFT)ホルダーが行い、投票で選出されると、資金を受け取り、提案したアイデアを実行する必要があります。

選ばれなかった場合でも、次の資金調達ラウンドで再提出することができます。

Prop Houseの背景

Prop HouseはNouns DAOの支援を受けて生まれました。

ビルダーたちがコミュニティのエコシステムを構築するための公共インフラとしてProp Houseを利用し、各コミュニティの発展に活用されてきました。

実施中のコミュニティハウス

このブログ記事を書いた時点で実施中のコミュニティハウスの一部について紹介します。

Nouns Prop House

Nouns Prop Houseは、Nouns DAOからの資金を用いてNounsのエコシステムに参加するビルダーをサポートすることを目的としています。

資金はNouns DAOから提供されています。

資金調達のラウンドは定期的に開催され、Nounsホルダーによって投票されます。1Nounは10票として利用されます。

BASE Prop House

BASEは、コインベース(Coinbase)は、イーサリアムのレイヤー2であるオプティミズム(Optimism)の「OP Stack」ソフトウェアを利用して構築された独自のブロックチェーン(レイヤー2)です。

10億のユーザーをオンチェーンに参加させるという野心的な目標にを掲げており、BASE Prop HouseはBASE上の新しいプロトコル、ツール、インフラストラクチャのための資金提供を目的としています。

Builder Prop

House Builder Prop House、Nouns Builderを拡大したいと考える多くのビルダー、アーティスト、クリエイターに資金を提供することを目的にしています。

Nouns Builder DAOは、Nouns DAOのProp 167で1,000 ETHの資金提供を受けています。

資金調達のラウンドは定期的に開催され、DAOのメンバーによって投票されます。

Infinite HouseのNouns Retro Grants

過去に実施されたプロジェクトに対して資金を提供することを目的としています。

条件は、直近2ヶ月以内に実施されたプロジェクトであること。

資金提供の決定はWilson、Onion、Senecaの3人が担当し、3票中2票が賛成であれば資金を受け取ることができます。

資金はNouns DAOから提供されています。一つの提案に対して受け取れる最大の資金は3ETH。

Nouns DAOからProp Houseへ資金提供した提案

Nouns DAOからProp Houseへ資金が提供された提案は以下のとおりです。
  1. Nouns Proposal Auction House (提案23)
  2. Prop House Continuation (提案62)
  3. Prop House Protocol: Public Infrastructure by Nouns DAO (提案105)
  4. Pilot: Crowdsourced Prop House (提案140)
  5. Nouns Builder Protocol (提案167)
  6. Prop House Mainnet (提案183)
  7. House of Nouns v2 (revised) (提案242)
  8. Retroactive Funding and Small Grants Pool(提案13)
  9. Refill Retroactive Funding and Small Grants Pool(提案31)
  10. Refill Retroactive Funding and Small Grants Pool(提案43)
  11. Refill Retroactive Funding and Small Grants Pool(提案85)

最後に

各コミュニティが提供する資金は、独自に用意したり、Nouns DAOの提案で資金を獲得しているようです。

「Prop House」にはたくさんのビルダー(提案する人)が集っているので、ここで提案を募集することで、コミュニティを盛り上げるアイデアが期待できますね。

一方、DAO活動を行うビルダーとしては、よいアイデアを出すことで資金を得ることができるプラットフォームになっています。

自身の能力ややりたいことによって、提案する先のコミュニティハウスや資金調達ラウンドを選んでくださいね。

この記事ががDAO活動に必要な資金獲得の参考になればと思います。

「Nouns Agora」はNounsコミュニティが集うプラットフォーム(提案・投票・委任の状況がわかりやすく表示)Noubs Agoraの主な機能やセクション、それぞれの詳細について解説しています。具体的には、ホルダーの投票行為の詳細確認、投票権の委任方法、提案内容の確認方法などを紹介。Nouns Agoraの開発と運営に関する資金提供にも触れます。...