Nouns DAOで可決され、資金が提供された企画の進捗が「Propdates」を使ってオンチェーンで記録できるようになっています。
「Propdates」
https://propdates-app.vercel.app/
「Propdates」の目的は、資金提供を受けた提案者がNounsのコミュニティに作業の進捗を報告する場を提供すること。
コントラクトの作成はwilsonさん、フロントエンドの作成はmatinさんが行われたようです。
「Propdates」の使い方はシンプルです。
資金適用を提案した提案者のウォレットを接続すると企画の進捗を書き込むことができます。
そして、その内容はイーサリアムチェーンに刻まれる仕組みです。
オンチェーンのDAOらしい仕組みがまた1つできたことになりますね。
pNounsのマルチシグウォレットを「Propdates」に接続するとこのように過去の提案が表示されます。
「Propdates」は、安易な考えで企画を提案させないための仕組みづくりの一環だと思います。
これまでNouns DAOで可決され資金提供が行われた企画の記録は、SNSを通じて発信されるなど、記録や報告に関して不安な点があり、その内容も不明瞭な点が少なからずありました。
これはトレジャリーの資金を提供した企画へのチェックよりも、資金を使ってNounsの周知を広げることを優先している状況だったから許されてきたのだと思います。
一方で、Nouns DAOのフォークの実施で、トレジャリーの資金を使うことへの目は厳しくなるステージに入っています。
このタイミングでNounsのコミュニティは、提案者からの進捗報告を「Propdates」で求めています。
NounderのsenecaさんもProp369へのコメントで「Propdates」への記入を求めてます。
不十分な企画内容でも、今はNounsを広げることを優先している。
一方で、目的が達成しない場合は、厳しい判断されるということだと思います。
資金提供を行った企画の評価方法として、「Propdates」が使われる流れになるのではないでしょか。
提案者は、企画を達成することでDAOにおける信頼は高まり、企画が達成されなければ信頼が失墜することにつながるということだと思います。
また、進捗を報告するという行為自体も信頼につながり、進捗を報告しないことは信頼を毀損するということですね。
チャレンジと称して安易な提案を提出すると、自分たちの首を絞めかねない環境が整ってきているのだと思います。
当たり前のお金の使い方がオンチェーンの仕組みを使って実行される時代に突入しました。
このブログ記事を書く時点で、直近で登録されている報告の例がこちら。
実際にオンチェーンで入力されていることをイーサスキャンで確認する流れは以下の通りです。
まず、トップページで「How it works」をクリックします。
次のページでコントラクトアドレスをクリック。
イーサスキャンのサイトに行くので、トランザクションを選択します。
続いて、下の方にある「Click to show more」をクリック。
「View Input As」をクリックして「UTF-8」を選択します。
Input Dataに提出された進捗内容が表示されることがわかります。
記録が「オンチェーン」に刻まれるということは、未来永劫にその行動履歴が残るとことを意味します。
「Propdates」によって、提案者の実行力の証明する場が提供され、実行できない場合(報告されない場合)はその信頼は落ちてしまうステージに入ったのではないでしょうか。
「Propdates」
https://propdates-app.vercel.app/