はじめに
この記事では、「Federation」が運営する「Nounsガバナンスプール」について解説します。
Nounsガバナンスプールを簡単に説明すると、Nouns DAOの投票権の委任の仕組みを利用して、集めた票をオークションに出す仕組みです。
- Nonuホルダーが投票権を委任できる
- プールされた投票権がオークションにかけられる
- 最高入札者の方針(賛成、反対)でNouns DAOへ投票される
- Nonuホルダーは委任数に応じて報酬を獲得できる
「Nounsガバナンスプール」を知ることを通じてNounsを深く知るきっかけになればと思います。
Nounsの投票権を委任(Delegate)するとは
ガバナンスプールを理解するには、まずNounsの委任(Delegate)の仕組みを知ることから始めましょう。
Nounsホルダーは、Nouns DAOのトレジャリーの使い道について提案を出すことができます。
提案を出すためには、現在は3体のNounが必要になっています。
また、提出された投票には1Noun=1票で票を投じることができます。
このようにNounは提案に必要だったり、投票する際の投票権になります。
Nounsではこの権限を他の人=ウォレットアドレスに委任する仕組みがあります。
Noun=NFTを他のウォレットアドレスに送ることなく、権限を委任する仕組みがNounsの委任システムです(Delegate).
Nouns Agoraというサイトでは委任に関する詳細な設定が可能になっています。
Nounsガバナンスプールについて
Nounsの委任システムを利用して運営されているのがNounsガバナンスプールです。
Nounsガバナンスプールは、Nounの投票権を特定のウォレットアドレスに委任してもらって、プールします。
実際に、Nounsを保有しているウォレットでサイトに接続すると、このようにプールに委任するためのボタンがアクティブになります。
そのプールされた投票権の総数をオークションによって落札し、Nouns DOAの提案に投票します。
Nounsガバナンスプールのオークションは、Nouns DAOの提案ごとに行われており、賛成 or 反対を選んでETHで入札を行います。
この記事を書いている時点で、NounsガバナンスプールのオークションはProp 310から委任されており、投票された票は最大62票にのぼり、落札額は0.042〜5ETHとなっています。
Nounsガバナンスプールを通じて投票される票数は、Nouns DAOで投じられているすべての票数に対して無視できない数になってきていのが現状です。
提案によってはNounsガバナンスプールの票が提案の採否を決めることもある状況で、動向に注目が集まっています。
FederationへのNounsからの支援
「Federation」のNounsガバナンスプールについては、Nouns DAOのProp229で可決され資金提供がされています。
→Prop229「Federation」
また、Prop Houseのコミュニティハウス「Nouns House」で資金提供を受けた際の提案はこちら。
最後に
Nounsガバナンスプールは、提案を通すために起案者が票を購入するということが可能になる一方で、Nounホルダーにとっては、投票権を委任することで収益を得られる仕組みになっています。
委任したホルダーへの収益還元は現状は少ないですが、Nounsガバナンスプールが周知され、提案への投票の意義が増すと、入札価格は上昇するかもしれませんね。
この記事がNouns DAOをより深く知るきっかけになれば嬉しいです。