DAO

PartyDAOで資金調達した$NOGSがLPをローンチ完了!

はじめに

この記事ではPartyDAO$NOGSについてまとめました。

みんなの資金をオンチェーン上で管理できるPartyDAOは、提案や投票の機能がある一方、Nounsのようなオークションがないので、資金を集めや、資金を投票で管理するということに集中したい場合に便利です。

少ない人数であれば、マルチシグウォレットで事足りるんですが、多くの人が参加して、意見が色々と手でくる場合には、投票という機能があった方が便利ですよね。

資金提供によってNFTが付与されて投票権になるという流れは、NounsのオークションでNFTを落札し投票権を得る手続きをすっ飛ばしている感じです。

 

$NOGSはLPローンチのためにPartyDAOでクラウドファンディング的に525ETHを集めました。

すでに提供したETHの数量に比例して$NOGSが分配され、その後にUniswapでLP(Liquidity Pool)が立ち上げられています。

その$NOGSのPartyはこちら。

 

このPartyにはLil Nounsからも15ETHが提供されています。

 

なお、$NOGSはもともとNNSホルダーや、Nouns、Nouns関連のDAOのNFTホルダーに配られていました。

コミュニティでの提案、投票などの活動に対して$NOGSが割り当てられ、$NOGSが分配されました。

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その後、Nounish DAO(Nouns、Lil Nouns、Gnar)のNFTに紐づくNOGSが追加で徐々にClaimできるステージに移行しています。

 

$NOGSのトケノミクスについてまとめたツイートはこちら。

詳しくは公式ページで確認してみてくださいね

 

これまでNouns関連の活動に対して付与されていた$NOGSには価値は発生していませんでしたが、LPを作って価値が紐づくステージに移行した重要なタイミングになります。

その価値の原資となるのがParty DAOで実施されたクラウドファンティングです。

以下では、PartyDAOの概要を説明した後に、今回の$NOGSのLPローンチについて解説します。

PartyDAOとは

PartyDAOは、メンバーが共同で資金を管理し、資産を扱えるグループウォレット機能を提供しています。

メンバーは資金の使い道の提案を作成し、投票によって採決して実行します。

すべての取引と活動はブロックチェーン上で記録され、公開されています。

現在、Ethereum、Base、およびZoraの3つのブロックチェーンで利用可能で、中でもL2を利用することで、ガス代を気にすることなく運営できるのがメリットです。

NOGSのPartyは、Baseチェーンで作られています。

PartyCardについて

PartyCardは、Partyに参加するためのオンチェーンのメンバーシップカード(NFT)です。

このカードは投票権、所有権、およびPartyの最新活動が表示されるダイナミックインターフェースを提供するとされています。

クラウドファンドに参加することで、投資したETHに比例した投票力を持つPartyCardが付与されます。

  1. 投票権: 提案の作成や投票、または他のPartyメンバーに投票を委任する。
  2. 所有権: Partyが配布を作成する際にETHまたはトークンを請求する。
  3. ダイナミックインターフェース: Party内で起こっている最新の活動をライブ表示。

各Partyカードは、クラウドファンドに参加した際に各人が貢献したETHの量に基づいて、それぞれの投票力を持っています。

なお、PartyがETHを調達している間は、提案の作成や提出はできずないことになっています。

他のNFTのように譲渡または販売が可能です。

Partyを開始するためのクラウドファンディングのタイプ

Partyを開始するためには、フレキシブルクラウドファンド、メンバーシップミント、NFT購入の3つの方法があり、各方式は、参加者の目的や資金集めの要件に応じて選択できます。

  1. フレキシブルクラウドファンド:
    • この方式では、Partyのクリエーターが目標クラウドファンド額を設定します。
    • 参加者は任意の額のETHを寄付することができ、目標が達成されるとクラウドファンドは成功となり、Partyが活動を開始します。
    • 参加者は寄付したETHに比例した投票力を持つPartyカードを受け取ります。
  2. メンバーシップミント:
    • この方法では、クリエーターはメンバーシップの価格を定め、特定のメンバー数または時間限定でメンバーシップを販売します。
    • 購入されたメンバーシップはそれぞれ1票の投票権を持ちます。
    • ミントが完了すると、Partyは資金を使用して活動を開始します。
  3. NFT購入:
    • この方式では、Partyのクリエーターは特定のNFTまたはNFTコレクションを対象としたクラウドファンドを開始します。
    • クラウドファンドが成功し、十分なETHが集まれば、目標としていたNFTを購入します。
    • 参加者は、寄付したETHに比例した投票力を持つPartyカードを受け取り、グループとしての行動を共同で決定します。

$NOGSはETHを寄付することができるALが設定されており、その内容はこちらのドキュメントで確認ができます。

ETHを寄付することで、NFT(PartyCard)が付与されています。

私のNFTはこんな感じです。

 

OpenSeaのNGSはこちら。

ガバナンス

Partyで提案が作成された後、メンバーはそれを承認するために投票し、提案が受諾閾値に達した場合、即座に採択されますが、達しない場合は自動的に失効します。

また、全員の同意があれば拒否期間をスキップすることが可能です。

Partyの提案プロセス

Party内での提案の流れは、メンバーが集団的な意思決定を行うための重要なプロセスで、その詳細なステップをまとめました。

  1. 提案の作成:
    • Partyカードを持つ任意のメンバーが特定のPartyで提案を作成できる
    • 提案は、Party内で取り組むべき活動や決定に関するもの
  2. 投票:
    • 提案が作成されると、Partyメンバーはそれを支持するか否かを投票によって決定する
    • メンバーは自分のPartyカードに連動した投票権を使用する
  3. 提案の受諾閾値:
    • 提案が採用されるためには、事前に設定された受諾閾値を超える必要がある
  4. 拒否期間:
    • 提案が受諾閾値に達した後、即時に実行される前に一定の拒否期間が設けられている
    • この間、Partyのホストは提案を拒否する権利を持ち、提案が不適切であると判断した場合には、その進行を停止させることができます。
  5. 提案の実行:
    • 拒否期間が無事に終了し、提案は承認されると、提案の内容が実行されます。
  6. 提案の有効期限:
    • 提案は、作成から特定の期間内にのみ有効です。
    • この期間内に必要な支持を得られなかった場合、提案は自動的に失効します。

PartyDAOから離脱する方法

Partyから離脱するには、以下の3つの方法があります。

  1. Partyカードを売る:
    • OpenSeaのようなマーケットプレイスでPartyカードを売る
    • Partyカードを購入した人がそのPartyのメンバーになる
  2. Partyカードを他のアドレスに転送する:
    • Partyカードを別のアドレスに転送することで、転送されたアドレスの持ち主がPartyのメンバーになる
  3. Rage Quitを利用する:
    • PartyホストがRage Quitを有効にしている場合、Rage Quitを実行することで、Partyカードを焼却し、持分のETHとERC-20トークンを持ってPartyを離れることができる
    • この方法は、Flexible CrowdfundまたはMembership Mintを通じて開始されたPartyにのみ適用されます。
    • NFT Purchaseクラウドファンドを通じて開始されたPartyでは、Rage Quitは利用できません。

$NOGSのPartyがLPをローンチした流れ(途中経過をモニター中)

上でも触れましたが、今後の$NOGSのLPや分配に関する情報はこちらのツイートでまとめまています。


詳細は公式のこちらの記事で解説されています。

 

Party DAOで資金調達の期間が終了した時、$NOGSのウォレットには525ETHが集まっていました。

 

$NOGSが資金調達した後、Partyに提案される形で複数のステップに分けてLPローンチが行われています。

 

1つ目のステップとして、Partyのウォレットに27.6Bの$NOGSが入金されました。

 

この後、日本時間の夜に提案が出されて手続きが進んでいました。

 

寄付したETHの量に比例した$NOGSのClaimもできるようになっていて、私の場合は0.1ETHに対して2,563,000NOGSの割り当てがありました。

 

LPローンチ後の$NOGSの価格は開始から半日くらいは下落していたんですよねぇ。

 

ところが、急に高騰し始めてあれよあれよと上昇しています!

 

$NOGSはBaseチェーンのUniswapでETHやUSDCなどに交換可能です。

 

なお、初期に配布されたイーサリアムチェーンの$NOGSは、Baseチェーンへブリッジ可能です。

最後に

Nounsの複数のDAOを横断する形のトークン$NOGSが今後どのような動きをするのか注目しています。

$NOGSのトークン設計はコレからNouns以外のコミュニティやDAOが発行するトークンの参考になるかもしませんね。

 

なお、$NOGSがFarcasterのチップシステムで使えるようになるみたいですね。

FarcasterにはNounsに参加している人が多く参加しているので、こちらの動きも気になるところ。

 

この記事がPartyDAOや$NOGSの理解に役立てば幸いです。

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