はじめに
この記事はみんなでピクセルアートを作ることができるBasePaintを紹介します。
先日Xでポストした内容を深掘りして記載しました。
BasePaintはこれまでにない画期的な仕組みとなっていて、今後の展開を注視したいのでブログ記事に残しておきたいと思います。
記事の後半では実際にBasePaintの作品作りに参加する流れも紹介しているので、ピクセルアートに関心ある人に参考になればと思います。
\BasePaintを紹介/
BasePaint(@basepaint_xyz)は、みんなでピクセルアートを作るスゴイ仕組み。
ピクセルアートを作って、利益をみんなで分ける画期的な仕組みがブロックチェーンを使って実現しています。
開発はProp House(@nounsprophouse)のNouner Scout Roundで「Minty… pic.twitter.com/AHIKjyITIl
— earlgrey.⌐◨-◨(アールグレイ) (@earl_grey_y) December 30, 2023
BasePaintでピクセルアート作成に参加する
BasePaintの概要
BasePaintを簡単に説明すると、24時間でみんなピクセルアートを描いて、NFTとして販売し、その利益をみんなで分配する仕組みです。
これを開発したのは、Prop HouseのNouner Scout Roundで「Minty Snowman」(Noun456)をゲットしたw1nt3r.ethさんです。
BasePaintの概要はこちら。
- Baseチェーン(L2)で動いている
- 1つのキャンバスに24時間でピクセルアートを作成
- ブラシ(NFT)を購入すれば誰でも参加可能
- 24時間過ぎたら作品NFTとしてミント可能になる
- 作品NFTのミント期間は24時間
- ペイントしたピクセル数に応じて利益をアーティストに還元
- 利益の90%はアーティスト、10%がプロトコルへ
- アート作品はCC0
- アートのテーマは投票で決定される
- 投票権はBasePaintのNFT
次の日に作成される作品のテーマをみんなの投票で決めたり、貢献度に応じて売り上げを分配するところがDAOに通じる概念ですね。
テーマを決める投票に参加する投票権NFTは日々作成される作品NFTで、入手するにはミントするか2次流通からの購入になります。
完成した作品の作成過程がBasePaintの公式アカウントから動画で紹介されています。
24時間をギュッと圧縮して見ることができますよ。
下の再生ボタン▶️をクリックしてみてくださいね。
Math minting nowhttps://t.co/rjEKsLObRN pic.twitter.com/e7HLeiTWrz
— BasePaint (@basepaint_xyz) December 30, 2023
この作品はBasePaintで作成された143作品目で、ミントページを確認すると、作品に参加した人が647人だということがわかります。めっちゃ多くの方が参加されていますね。
ミント価格は0.0026ETHで、ミント時間残り16時間半ですでに227人がミントしていました。
最近の作品では約600人が参加していて、約300人以上の人がミントしています。
人気の作品では約1,000人を超える人がミントしていますよ。
BasePaintとNouns DAOのコラボ作品
BasePaintに注目した理由の一つに、Nouns DAOとのコラボがあります。
NounderのsenecaさんがNouns DAOに提出したProp431によって、BasePaintでNounsをテーマにした作品作りのために資金提供が実行されています。
この時の提案で作成されたのがNounsをテーマにした下の3作品。
3つの作品のテーマはNoun#913、Noun#914、Noun#915で、それぞれ当時のNounsオークションに出したNounになっているんです。粋な取り組みです。
Noun915(右側)は、BasePaintの100作品目という位置付けで、596人のアーティストが参加し、1312人がミント、売り上げは約3ETHに登っています。
日本関連の作品
日本関連の作品も作成されていて、テーマとして「Tokyo」、「Kwaii かわいい」「Ninjas」、「Miyazaki」などがありますよ。
作品のミントと2次流通
作成された作品のNFTをミントできる期間は24時間で、そのあとは2次流通で購入が可能です。
購入はBasePaintのサイトあるいはOpenSeaで可能になっていて、OpenSeaのリストの最低価格がBasePaint上に表示されるようです。
アーティスト単位のパーツの販売
各アーティストが作品に加えたパーツは個別でNFTにして販売を行うこともできる仕様になっています。
パーツはOpenSeaの「Base Paint Work In Progress」にリストする形になります。
作品作りに参加する方法(BRUSHを入手して作成に参加)
ここからは実際にBasePainの作品作りに参加する流れを紹介します。
参加するにはまず、ブラシ(BRUSH)NFTをミントまたは購入する必要があります。
1BRUSHのミント価格は0.0026ETHで、キャンパスに100ピクセル分を描くことが可能になっています(ブラシに使用期限は1日)。
実際にBRUSHをミントあるいは購入して、ピクセルをキャンバスに描いた流れを以下に示しますね。
まず、こちらのサイトでBRUSHをミントします。
(リンク先が不安な場合は、BasePaintサイトの左上メニュー内にあるFAQからもリンクが紹介されていますのでそちらからアクセスしてください)
サイトに行ったら「MINT BRUSH」をクリック。
このような表示が出てきたら、しばらく待っていると次の表示が出てきます。
この画面が出てきたらチェック項目をクリックして「MINT BRUSH」をクリックします。
ただし、赤字で示されているように、ミントは15分ごとに1枚しかできず、この時はすでにミントされてしまっていることがわかります。
他の人がミントしていた場合は、15分待ってミントしてみてください。
私は何度かチャレンジしまいたが、結局ミントできませんでした。
ミントサイトで入手できない場合はOpenSeaの2次流通で入手が可能です。
その際、注意点が2つあります。
- 「FLAGGED」がついているものは使えない
- 過去のものは使えない
FLAGGEDがついているものは落書きや破壊行為によって運営がキャンバスへ書き込むことを禁止したBRUSHになっているので購入しないようにしましょう。
また、BRUSHは1日限りとされているので、発行されてからの経過時間を確認して購入してください。
上記に気をつけて、リストされているものを選択して購入します。
OpenSeaのサイトはこちらになります。
(リンク先が不安な場合は、BasePaintサイトの左上メニュー内にあるFAQにBRUSHのコントラクトアドレスへのリンクがあるので参照してください)
リストの上の方は「FLAGGED」のマークがあるので購入しないようにしてくださいね。
また、価格が安くても時間が経って使用できないものもあるので注意してください。
今回購入したのはRegular Brush #2493です。
Regular Brush #2493の詳細はこちら。
購入する際は「Buy now」をクリック。
メタマスクが立ち上がるので、「確認」をクリックして承認してください。
(L2チェーンのガス代が安いメリットがここで実感できます。)
BRUSHがウォレットに入ったら、「PAINT」画面へ映って実際に作品作りに参加してみましょう。
作品へ参加する基本的な流れはこんな感じです。
- ブラシの色を選ぶ
- キャンバスで描きたい場所をクリック
- 修正する場合は戻る↩️ボタンをクリック
- 削除したい場合はゴミ箱🗑️ボタンをクリック
- 保存💾ボタンをクリックしてオンチェーンに載せる
「+」や「ー」でキャンバスを拡大、縮小することができ、保存💾ボタンをクリックしてオンチェーンに載せない限りは他の人にも見えない仕組みになっています。
自分がペイントした部分を反映させるために保存💾ボタンをクリックすると、以下の表示が現れるので、チェックを入れて「Save」をクリックしてください。
メタマスクが立ち上がるので「確認」をクリックして承認してください。
(ここでもガス代はほとんどかからないです。L2チェーン恐るべし。)
次に自分が書いた部分だけミントするか聞かれるので、NFTとして残したい場合は「Mint」をクリック。
ミントする必要がない場合は「Close」をクリックしてウインドウを閉じます。
これで自分が書いた部分がBasePaint上に反映されます。
後日、この日参加した作品の作成過程がBasePaintの公式アカウントから動画で紹介されました。
下の再生ボタン▶️をクリックしてみてくださいね。
Howl at the Moon minting nowhttps://t.co/rjEKsLObRN pic.twitter.com/826YDVNcKO
— BasePaint (@basepaint_xyz) December 31, 2023
なお、BRUSを入手すると、ミントサイトでは以下のように「RETURN TO CANVAS」と表示され、その日はミントはできないようになっています。
1日に何回もミントすることを防止しているみたいですね。
(よくできた仕組みです)
最後に
BasePaintはProp Houseの「Base House」で開催されたラウンド「Build on Base」で1位を獲得しています。
ラウンドが開催されたのが2023年の夏なので、その頃には注目されていた画期的なプロジェクトなんですね。
BasePaintのサイトでアートがリアルタイムで創造されている様子は見ていてワクワクしますよ。
参加しているアーティストさんのポインターが作品上にリアルタイムで表示されるところが面白い。
一度サイトを訪れてみてくださいね。
アーティストに直接還元される仕組みが画期的で、スマートコントラクトを利用した作品作りの仕組みがこれから発展することに注目しています。