Nouns DAO

Nouns DUNAについて4156さんにインタビューしたZEROPOの内容のまとめ

はじめに

Nouns DAOの創設者の一人であり、提案662のスポンサーになている4156さん(Nouns DAOの創設者の一人)が出演しZEROPODのスペシャル回の内容をまとめました。

Nouns DUNAに関する提案662が提出されて、いよいよDUNAに関するメンバーの判断が求められる状況にななりました。

今回紹介するZREOPODのタイトルにある”From the Deepfried Horse’s Mouth” という表現は、通常の慣用句 “from the horse’s mouth”(「確かな情報源から」)を基にした言葉遊びです。

“from the horse’s mouth” は、ある情報が直接信頼できる、一次情報源から来ていることを意味しますが、「deepfried」(ディープフライド=揚げた)という言葉が加わることで、面白いニュアンスが加わっていますね。

提案662のスポンサーとなっている4156さんからDUNAへの考えを聞くことは、コミュニティメンバーがDUNAに関する理解を深めるための参考になるはずです。

Toady Hawkさんの質問と4156さんの回答の要約

Q: 4156さんの自己紹介と、Nounsにおける役割について

A: 2013年頃からデジタル通貨分野で活動し、NFTに深く関わってきました。以前はベンチャーキャピタルからの資金提供を受けたスタートアップを持っていました。TwitterでNounsのアイデアを投稿し、10人のチームでプロジェクトを立ち上げました。Nounsは常に進化する組織で、現在は新しいシーズン、Nouns DUNAの立ち上げを迎えようとしています。

Q: Nounsの初期のビジョンについて

A: 2021年当時、Nounsは大きな実験だと考えていました。当初は1 Nounあたり0.1 ETHと予想していましたが、実際には数百ETHになり、予想を大きく上回る成功を収めました。Nounsメガネとミームが様々な分野に広がっていったことは予想外でした。暗号通貨の再帰的な性質は理解していましたが、Nounsがこれほどの影響力を持つとは予想していませんでした。

Q: 財団の歴史的背景について

A: Nouns財団は、プロジェクトの1年目の終わり頃に設立されました。プロジェクトの重要性が認識され、法的な実体が必要だと考えられました。大手会計事務所やLehman Watkinsの助言を受け、ケイマン諸島の財団会社として形成されました。主な目的は法的保護を提供し、プロトコルに組み込まれた拒否権を移転することでした。財団は、DAOから初期資金を得て、できる限りDAOの邪魔をしないように努め、必要な場合にのみ行動を起こすように設計されました。

Q: DUNAとは何か、なぜNounsに適していると思うか

A: DUNAは分散型非法人非営利団体です。CEOや取締役会がなく、DAOの意志を実行する管理者のみが存在します。DAOのために特別に作られた新しい法的構造で、Nounsの実験に追加できるようになりました。DUNAは、DAOを包む実体としては最も暗号ネイティブな原則に密接に整合しています。Nounsが行ったことの法的表現としてほぼ完璧な形態であると考えられています。

Q: DUNAの長所と短所について

A: 4156さんは、NounsがスケールのあるDAOとして岐路に立っていると考えています。DUNAは、Nounsに最大限の正当性を提供し、スケールアップの可能性を開きます。完全な許可不要性は失われますが、これは現実的な選択肢です。DUNAによって、以前には交流できなかった組織との協力が可能になり、プロジェクトを新たなレベルに引き上げることができます。

一方で、完全に匿名のままでいることも可能ですが、そのシナリオでは素性が明らかな参加者が離脱し、Nounsが完全に匿名のみになると、意味のある形で交流することが難しくなります。また、匿名のグループで価値を創造する簡単な方法として、DeFiの過激な行動に走る可能性があります。 4156さんは、正当性を最大化し、コンプライアンスを最大化する道筋が、Nounsにとって明白な選択肢だと考えています。

Q: DUNAへの移行がプロトコルの許可不要のアイデンティティを損なうという懸念への回答

A: 4156さんは、この懸念が事実であることを認めています。助成金受領者にKYCを要求するDAOは、以前ほど許可不要ではなくなります。しかし、この種のコンプライアンスは最終的にこの分野のほとんどの組織に押し付けられる傾向にあると指摘しています。

自由主義的な立場からは好ましくないかもしれませんが、実用的な観点からは、これはスケールアップと新たな機会創出のための現実的な選択肢だと考えています。完全に匿名モードを維持することは可能ですが、それには様々な問題が伴います。

非常にハードコアな自由主義者のプロジェクトのための余地は依然としてありますが、そのリスクは増大しています。Nounsのような組織は常に存続にかかわる決定を下さなければならず、100%の合意を得ることは難しいですが、正しい決定を下す必要があります。

Q: DUNA提案の概要と注目すべき点について

A: DUNA提案は、DUNAの設立とその最初の1年間の運営資金を提供するための国民投票です。具体的には、DUNA管理者の雇用、会計や申告要件の遵守、税金の支払いなどが含まれます。DUNAは税金を申告し、支払う必要があり、他の北米の組織と同様に規制要件があります。

提案では、DUNAの設立についてアドバイザーに引き続き助言してもらい、実際にDUNAを設立し、最初の1年間運営するための予算を組んでいます。DUNAはオンチェーンのものではないため、この特定の目的のための財団への資金配分が、NounsがDUNAを望んでいるかどうかの国民投票になります。 4156さんは、提案の詳細を読むことを推奨しており、意図的に全体の提案を箇条書きで構成して読みやすくしたと述べています。

Q: DUNA後のNounsの時代で最も興奮することは何か

A:
新しいタイプの資本流入のアンロック
501(c)(3)や501(c)(7)のような登録された非営利構造を通じて、Nounsをより税効率の良いものにしたり、Nounの購入インセンティブを提供したりする可能性があります。

より大きなスケールでの活動
DAOへの新しい資金流入により、より大規模で興味深いプロジェクトを実施できるようになります。

非営利団体や大企業とのパートナーシップ可能性
DUNAの正当性により、これまで協力が難しかった組織との連携が可能になります。

プロジェクトの更なる成長と影響力の拡大
世界最大のブランドとパートナーシップを結び、プロジェクトを新たなレベルに引き上げることが期待されています。

4156さんは、これらの変更によりNounsがより多くの機会を得て、プロジェクトを大きく成長させることができると考えています。 DUNAへの移行は、Nounsの存続と発展のための重要な決定として位置づけられており、提案が可決されることを強く願っています。

Nouns DAOの提案662の原文

 

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