Gnar DAO

「thatsgnar.ly」はブロックチェーンを活用したコミュニティ(DAO)運営プラットフォーム

はじめに

この記事では「thatsgnar.ly」でDAOがどのように運営されているかを紹介します。

「thatsgnar.ly」はNouns DAOのサブDAOとして活動しているGnar DAOが提供するコミュニティ(DAO)を作ることができるプラットフォームです。

このプラットフォームではコミュニティ(DAO)に所属するアスリートが自分のスキルで収入を得る新しい方法を提供しています。

それは、ファンが直接アスリートを支援し、アスリートが報酬を受け取る仕組みです。

具体的には、アスリートが自分の動画コンテンツをプラットフォーム上で公開し、スキルに応じてお金を稼ぐという方法です。

 

仕組みを詳しく説明すると、DAOメンバーがアップする動画にファンが投票し、得票が多い動画のDAOメンバーに報酬が割り当てられる仕組みになっています。

投票権は「moment」を購入することで得ることができる仕組みになっています。

「moment」は誰でも購入可能です。

 

もう少し詳しい説明は以下になります。

  • メンバーは所属するコミュニティ(DAO)に活動内容を動画でアップする
  • アップされている動画が一定上の得票数になると報酬が支払われる
  • 各コミュニティ(DAO)内「moment」をミント(購入)して投票権を得る(投票権は各コミュニティ(DAO)内のみ使用可能)
  • 1momentにつき5票が与えられる
  • ミントすると「moment」の他にDAOトークンが付与される
  • メンバーがアップした動画を直接支援(NFTをミント)しても「moment」がももらえる
  • Gnars(Gnar DAOのNFT)も各コミュニティ(DAO)の投票権として使える(1枚10票)
  • 投票力は、Gnars、moment、DAOトークンの合計で計算される
  • 「moment」をミントすると、支払ったお金は投稿者と各コミュニティ(DAO)とトレジャリーに分配される
  • 各コミュニティ(DAO)はトレジャリーの資金の使い道を提案と投票によって決めことができる

 

この記事を書いている時点で5つのコミュニティ(DAO)(That’s Gnarly、Surfguru DAO、Downhill Nouns DAO、FLYING NOMADS DAO、Skateboarding Cares DAO)が登録されています。

NounsのようにNFTのオークションはありませんが、トレジャリーと提案の仕組みも備わっています。

 

この記事では、主に「thatsgnar.ly」内の「Surfguru DAO」を例にとって仕組みを説明します。

DAO活動に関心のある方の参考になればと思います。

thatsgnar.lyの概要

まず、「thatsgnar.ly」のサイトにアクセスしたら、右上の「ログイン」をクリック。
(言語は自動で認識されます)

 

ウォレットの接続を求められるので、「MetaMask」を選択。

 

メタマスクで「サインイン」をクリック。

 

最初はThat’s Gnarlyが表示されます。
別のDAOを表示する際は、左上で選択します。

 

この記事を書いている時点で5つのコミュニティ(DAO)(That’s Gnarly、Surfguru DAO、Downhill Nouns DAO、FLYING NOMADS DAO、Skateboarding Cares DAO)が登録されています。

 

「That’s Gnarly」のサイトを下の方にスクロールしていくと「財務」(Treasury、トレジャリー)が表示されています。

「That’s Gnarlyでは、Gnar DAOのトレジャリーが表示されています。
「提案を見る」をクリックすると、Gnar DAOのプロポーザルの画面が表示されます。

Surfguruの概要とDAOメンバーへの支援方法

概要

次に、登録されているコミュニティ(DAO)の1つ「Surfguru」に絞って紹介します。

まず、左上の選択画面で「Surfguru」を選択します。

 

「概要」の下の方には、「Surfguru」としての「財務」(Treasury、トレジャリー)が表示されています。


この記事を書く時点でトレジャリーには$342.53あり、メンバーは238と表示されています。
また、この時はまだ「momont」は購入していなかったのですが、1枚のGnars(NFT)を保有していたので、Surfguruの投票権として10票がカウントされていました。

ちなみに、上の画像の「提案を見る」をクリックすると「Surfgru」のProposalが表示されますが、まだ提案はないみたいですね。

 

また、「Surfgru」の中でもコミュニティを作ることが可能になっています。
これはコミュニティ(DAO)内のグループみたいな存在みたいですね。

ストーリー

続いて、上部メニューの「ストーリー」では長編の映像が登録されています。

 

この記事を書く時点では「IndoGNARS」1つが登録されていて、この動画サイトに行って「Support」をクリックすることで支援ができます。
(ここでは支援の流れは省略)

メンバー(NFTをミントして支援する方法)

次に上部メニューの「メンバー」を見てみましょう。

メンバーには登録されているメンバーの一覧があり、クリックすると各メンバーの作品を見ることができます。

ここではluizhadad(@luizhadad)さんのページを見てみます。

(luizhadadさんを知ったきっかけは、PropHouseのGarden Round 1の提案になります)

 

luizhadadさんのページではたくさんの作品が登録されていることがわかり、右上にマークがある作品から支援が可能でした。

 

下の画像は作品の1つ「IndoGNARS」| Gnarly barrels and perfect waves in Indonesia」を表示して動画を再生しているところで、支援を行う際は左下の「Mint」をクリックします。

 

支援する金額のバリエーションは、0.0015ETHからで1〜20倍、カスタムを選択でき、支援するとNFTがウォレットに届きます。

支援の内訳が「あなたのサポート」に表示されており、支援する方法は「Support with Card」、「Support on Polygon」、「Support with ETH」から選択でします。
(NFTはPolygonでミントされ、ETH支払いにしても裏でMatic支払いになっています)

今回はETHを選択。

 

ウォレットの接続を求められるのでMetaMaskを選択。

 

MetaMaskでウォレットの接続を行います。

 

続いて、支払いの確認画面が表示されるのでガス代込の金額を確認して「支払う」をクリック。

 

メタマスクで「確認」をクリック。

 

これでluizhadadさんへの支援が完了です。

 

NFTを確認する際、OpenSeaだとHideに入っているので、Unhideしておきましょう。

 

支援の証がNFTで届く仕組みですね。

なお、ミントしたNFTはPolygonになります。

自分のアカウント画面を確認すると「所有」が2moments、「投票力」が118投票として反映されていました。

なお、polygonscanで確認するとSurfguru Community (SGC)トークンが2枚、Surfguru (SFGU)トークンが1,0281枚付与されていました。

投票力については、FAQを表示するとカウント方法が示されています。

(Surfguru Community (SGC)トークンとSurfguru (SFGU)トークンの付与数や投票力への反映方法の詳細は確認することができませんでした)

投票を行う

投票権を使用する際は、上部メニュー「概要」で「創作物を探す」をクリックして動画を表示します。

 

得票数順に動画が表示されているので、下にスクロールして投票したい動画を選択し、右下の「↑」をクリックすると票を入れることができます。
(luizhadadさんの動画に投票しました)

イニシャチブ

次に、コミュニティ(DAO)の機能として「イニシャチブ」があります。
「イニシャチブ」は、投票ではなく、メンバー自ら支援を求める仕組みです。

リストの横にある「↑」アイコンをクリックすることで支持でき、タイトルをクリックすることで提案の内容を表示できます。

Drop

Dropではmomentsをミントすることができます。

この記事を書いている時点では、初めてのDurfguruのドロップが実施されており、1枚$1.07でミントでき、複数のサーファーを支援できるようです。

私は10枚をETHでミントしてみました。

 

ガス代込みで約0.00666ETH($11.95ドル)でした。

polygonscanで確認すると、Surfguru Community (SGC)トークンが10枚、Surfguru (SFGU)トークンが25,136枚付与されていました。

この時点で投票力は375となりました。

投票力の計算式はこちになりますが、詳細は不明です。

ショップ

Surfguruにはないのですが、他のコミュニティ(DAO)では「ショップ」を設けているところがあります。

That’s Gnarly ではNouns関連のグッズを販売しています。

 

Nogglesのキャップは魅力的ですねー。

最後に

この記事では「thatsgnar.ly」のサイトで運用されているコミュニティ(DAO)の仕組みを紹介しました。

ファンが直接アスリートを支援し、アスリートが報酬を受け取る仕組みをブロックチェーンを使って実現しているところに可能性を感じます。

また、トレジャリーと提案の仕組みを備えたDAOとなっており、小規模で活動するDAOに適しているのではないでしょうか。

 

この記事がDOAの活動に関心がある人の役に立てば幸いです。

→「thatsgnar.ly」のサイトを確認する